内科・消化器内科
内視鏡検査・健康診断

新大久保文化通り診療所

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コラム:気になるおなかの話

内視鏡検査が本当に必要なのはどういう人たちか? ~ 上部消化管

2019.3

内視鏡検査

近年の内視鏡機器および鎮静方法の一般化などに伴い、上部消化管内視鏡検査が比較的楽に受けられるようになったことや、多くの自治体での内視鏡検診の導入など上部消化管の内視鏡検査数は増加の一歩をたどっているように思われます。その結果、内視鏡検査を主に活動する消化器内科医院が多数となり、病院での患者の診療にあたる消化器内科医の欠乏を来しており、医者が多いと言われている東京都内でも深刻な状況となっています。

定期的に内視鏡検査を行うことは決して悪いことではありませんが、正直なところ本当にこんなに必要なのかと思うことも時々あります。逆に、本当に内視鏡検査を必要とする人たちがあまり病院を受診せずに、症状が悪化してから進行した状態で見つかることも少なくありません。

それでは、検査が本当に必要なのはどのような人たちでしょうか。学問的な裏付けはまったく無視して、私の今までの経験からざっくりと選んでみると、以下の4つにしぼられます。

  • 1) ピロリ菌感染による慢性胃炎および除菌後······胃がんの早期発見のため
  • 2)早期胃がんの内視鏡的治療後······異時性多発(2個目、3個目の)がんの早期発見のため
  • 3)アルコール多飲(特にもともとは弱かった)+喫煙······食道がんの早期発見のため
  • 4)逆流性食道炎の症状が続いている······欧米型の食道がん(バレット腺がん)発見のため

それぞれ、がんのハイリスク群として昔から強調されてきたことですが、内視鏡検査が広く普及してきた今だからこそ、集中してフォローすべき人たちではないかと考えています。その他にも頻度の低い疾患を含めるといくつかありますが、私が定期的な内視鏡検査を勧める患者さんは、がんのハイリスク群の人たちであり、がんの早期発見が内視鏡検査の最大の目的と考えています。

検査方法もできる限り早期の段階でがんを見つけたいという理由から、可能な限り画質のよい機種で行いたいと思いますが、咽頭反射が強い、検査に対する不安が強いなど、十分な検査が出来ないことが予想される場合には、鎮静剤の使用や経鼻による検査等にも対応しています。検査ができないことは画質以前の問題ですので、臨機応変に対応しています。どうしても必要な人たちには、何よりもまずは検査を受けていただく工夫が必要だと考えているからです。

病気に無関心な人たちは、このような診療所のコラムを見ることはほとんどないでしょうから、もしかしたらあまり効果はないかもしれません。しかしお知り合いに内視鏡検査が怖くてずっと避けているという方がいらっしゃいましたら、本当に必要なのかどうかも含めて、相談に乗ってくれるところがあるとお知らせいただければと思います。